chokokoreito

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◆ちょここれいと◆



りりぃの不思議な力【ちょここのおとぎ話】

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あるところに、小さな女の子がいました。

名前は「りりぃ」。たくさん遊び、たくさん食べて、たくさんお昼寝をします。ときどきはイタズラさんをして、お母さんにしかられるけれど、まいにち元気いっぱい。

 

どこにでもいる普通の女の子・りりぃは、ひとつだけフシギな力をもっています。その力を使うのは、お母さんといっしょの時だけなのです…。

 

 

 

お絵かきしましょう

お気に入りの色えんぴつと、お絵かきちょうをテーブルに出して、赤えんぴつで「エイヤッ」と大きなマルをかきました。

お片付けが終わったお母さんがとなりに座り、「これはタイヨウさん?」と、ききます。りりぃはニッコリ笑って、うなずきました。

 

さぁ、ここからりりぃがフシギな力をみせますよ。

どんな力でしょう?少しだけ、かんがえてみてくださいね。

小さな小さな女の子がもつ力。なんでしょう?

 

 

りりぃとお母さん

「お母さんの手は、どうしてそんなに大きいの?」

りりぃは、お母さんの手に自分の手のひらをのせてききました。

「これはね、りりぃの頭さんをなでてあげるために、大きいんだよ」

お母さんは、りりぃの頭のやさしくなでます。

 

 

「お母さんの目は、どうしてそんなに細いの?」

りりぃは、自分のまんまるおめめをゆびで横にのばしながらききました。

「これはね、いつもりりぃのことをニコニコして見ているから、細くなったんだよ」

お母さんは、りりぃのほっぺたを両手でやさしくつつみます。

 

 

「お母さんのお腹は、どうしてそんなにポッコリしてるの?」

りりぃは、ぺったんこな自分のお腹に両手をあててききました。

「これ…は…ね、たくさん食べてでちゃったんだよ」

お母さんは、自分のお腹に手をあてて恥ずかしそうにします。

 

 

「お母さんの足は、どうしてそんなにジョリジョリしているの?」

りりぃは、ツルツルスベスベな自分のふくらはぎを撫でながらききました。

「こ、これはね、、、すね毛というものがあってね、それを処分するとこうなるんだよ…」

お母さんは、自分のふくらはぎをなでて悲しそうにします。

 

 

 

 

 

 

「お母さんは、どうしておばさんなの?」

 

 

 

 

 

 

 

 

あ”ーーーーーーー!!!!!!!!!

 

 

 

 

 

答えあわせ

そうです。

小さなかわいい、りりぃのフシギな力。

それは、お母さんをイライラさせることができる強い力なのです。

 

 

どうしたのかな?

おはなししてたのに、おかあさん、

「ご飯のしたくで忙しいから、りりぃちゃんひとりでお絵かきできるね?」

だって。

 

りりぃ、ひとりになっちゃって、ちょっとさみしい

でも、おへやをでていくとき、おかあさんすこし、ないてたみたい。

 

 

りりぃ、わからないなぁ。

かなしいときは、いっしょにいてあげるのに。

 

 

 

りりぃがおはなししてあげる。